「マジでイラついたのがさあ…」
「本当、信じられないって思ったんだけど…」
「うちの会社の〇〇がさあ…」

ねえ、ちょっと聞いてくれる?の質問に、
うなずいたが最後。

次から次へと繰り広げられる、「女のグチ」のオンパレード。

せっかく親身になって、こうすればいいとかアドバイスでも言ってあげようものなら、
「あなた何もわかってくれないのね」
と、言わんばかりの不満顔。

なんで女ってこんなにめんどくさいんだろう?

そんなふうに思う男性も世の中には少なくないのではないでしょうか?

しかし私はここで、あえて言っておきたいのです。

女性のグチは、心理学的に見れば、とても合理的なものです。

女性にとってのグチは、決して、非生産的な、時間の浪費などではありません。

どんな建設的な話し合いよりも、忍耐強くなれる。
不条理でストレスフルな世の中を生き抜いていくための大きな力になるのです。

そのことをきちんと理解できず、女性のグチが「非生産的だ」とか「時間のムダだ」とか思っている男性は、ついつい顔や態度に出てしまいます。

その、「女のグチは無意味な時間」的な態度を持っていると、

恋活中は「非モテ」の原因になってしまったり、
せっかく付き合っても、コミュニケーションの不足から、急速なマンネリ化に陥ってしまうかもしれません。

そもそも、女性はなぜ男性よりも、グチを話したがるのでしょうか?

それは、女性がストレスを受けたときに、「愛情ホルモン」の力を借りて、乗り越えようとするからです。

この記事では、男性にとって不可解な、「女のグチ」を男女脳の視点から明らかにし、
女性のグチに対する「正しい向き合い方」について、レクチャーします。

女性のグチを正しく聞いてあげられる男性の数は、決して多くないです。

そのため、「女性のグチを聞いてあげる姿勢」を養うことができれば、女性から重宝されることは間違いないです。

考えてもみてください。

「ただカッコいいだけの、自分の話をロクに聞いてくれない、見た目だけの男」と、
「自分の話を聞いてくれて、優しくて誠実で、心から受け止めてくれて包み込んでくれるような男性」と、

女性は最終的にどちらと「ずっと一緒にいたい」と思ってくれるでしょうか?

女性脳について、正しく理解することで、女性から長期的に愛される男性を目指しましょう!

「男性的」なストレス反応

まず、前提としておさえておいてほしいのが、ストレスに対処する方法として、
一般的には「男性的」なやり方と、「女性的」なやり方の2つがあるということです。

男性の多くは、ストレスに直面すると、「一人の世界に閉じこもり」、「生産的・建設的な手段」を考えて、「迅速に解決しよう」とします。

これは、男性ホルモンの働きから、影響を受けていると考えられます。

実は、男性ホルモンは、「男性的な性格」を生み出すホルモンを刺激し、
女性ホルモンは、「女性的な性格」を生み出すホルモンを活性化します。

男性は、男性ホルモンの働きによって、バソプレシンという神経伝達物質の働きが強化されます。

バソプレシンは、多くの脊椎動物で「ほかのオスに対する攻撃性」を高め、「縄張り意識」を強めます。
そして、バソプレシンは「恐れ」の感情への反応を強め、警戒心を高めます。

男性の多くは、深刻な悩みを抱えているときには、それをすすんで誰かに打ち明けようなどとは思いません。

それは、男性ホルモンによって、そしてバソプレシンによって、
「男性的」な性格がより強化されるためです。

男性の多くはストレスを受けると、誰かからの愛情や信頼という感情よりも、「警戒心」を強く感じるようになります。

そのため、男性は即座に「問題解決モード」になるのです。

ところが、女性の場合は、女性ホルモンの働きによって、ちょうど真逆の反応が起こりやすくなります。

女性ホルモンは、バソプレシンとはちょうど真逆の働きをするホルモンを強化するのです。

おしゃべり好きな女性の心と脳

女性ホルモンの働きによって、女性の脳ではオキシトシンというホルモンの働きが強化されます。

オキシトシンは、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質です。

オキシトシンは、私たちの「信頼」や「愛情」という感情を生み出しています。

誰かを愛しいと思う気持ちや、一緒にいるときの安心感を感じているとき、
私たちの脳内ではオキシトシンが分泌されているのです。

オキシトシンは、母性的な愛を強化します。

誰かに対して、かいがいしく世話を焼いたり、熱心に興味を持って話を聞いてあげたりするのも、オキシトシンという愛情ホルモンの働きによるものです。

女性は、男性よりもおしゃべりが好きです。
それは、オキシトシンによって、親密で社交的なコミュニケーションが促されるからです。

女性ホルモンは、オキシトシンの働きを強化します。

男性と比べて、女性の脳は生まれつき、
「おしゃべりで愛情を感じる機能」が強化されているのです。

女性は「愛」で立ち向かう

男性は、男性ホルモンによって「縄張りホルモン」であるバソプレシンが強化されます。

そのため、ストレスを受けたときには、不安や警戒心が強化され、即座に「問題解決モード」へと脳が移行していきます。

しかし、女性の多くはストレスを受けた時、男性とは異なった反応をみせます。

女性の場合は、ストレスを受けたときには「愛情ホルモン」であるオキシトシンが分泌されるのです。

実は、オキシトシンには、ストレスホルモンを低下させる効果があります。

もともと、女性はオキシトシン回路が発達しているため、「おしゃべりでストレスを減らそう」とする行動パターンを身に着けやすいのです。

女性の多くは、ストレスを抱えたときには、「愛情ホルモン」であるオキシトシンの力を借りて、困難に立ち向かおうとします。

オキシトシンは、ストレスを緩和し、自分の精神を安定させて、問題に粘り強く立ち向かう忍耐強さや勇気をくれるのです。

これこそが、「女のグチ」の正体だったのです。

女性のグチに向き合う姿勢

女性のグチに向き合う上で一番重要なことは、
まず、「男性とは真逆の反応が起こっている」ということをあらかじめ認識しておくことです。

男性は、「問題を解決する」ことに意識が向けられます。
ストレスによって、警戒心が高められるためです。

しかし、女性のグチは目的が違います。

親密なコミュニケーションを取ることで、安心感を得ることが目的なのです。
愛情を感じることで、ストレスを軽減することが目的なのです。

グチを話すことによって、そしてそれを受け入れてもらうことによって、
女性は「愛情ホルモン」であるオキシトシンの力を引き出そうとしているのです。

オキシトシンの反応を強めてあげるためには、
「共感」がなによりも重要です。

ポイントは、「温かさ」や「優しさ」を感じるような言葉をかけてあげることです。

お説教じみた「アドバイス」は絶対にしてはいけません。
客観的に考えることは、別にオキシトシンとは何の関係もないからです。

毛並みがサラサラの、ゴールデンレトリーバーにでもなったような気分で、
ただ彼女に寄り添ってあげてください。

できるだけ近くで、温かみのあるような言葉、仕草で彼女に接してあげてください。

オキシトシンは、「優しさ」と「信頼」によって生じるホルモンなのです。

おわりに

さて、あなたは今、「女性のグチ」について知識をつけました。

男性とは真逆のストレス反応によって、「女性のグチ」が繰り広げられます。
女性のグチに必要なものは、「温かみのあるような言葉」と「優しい仕草」です。

しかし、知識だけではなんの役にも立ちません。

実際に女性のグチを聞いていると、ついつい上から目線でアドバイスしたくなるのが、男のさがというものです。

そして、「女性のグチ」というのは、ある意味では女性からの「信頼の証」のようなものでもあります。

基礎的な信頼関係や、親密な関係というものがなければ、女性からグチを聞き出すということすらできません。

女性のグチを聞き出すというのも、親密な関係を生み出すのも、
実際には、実践的なコミュニケーション能力が必要になります。

それから、グチを聞くというのは、脳にとっては、とてもしんどい作業でもあります。

忍耐力が必要になるときだってあります。

まずは目の前にいる人に対して、やさしく接するよう心がけてみてください。