好きな人とLINEをしている、そのとき、その瞬間。
ちょっとしたことで一喜一憂してしまう。
送った後になって、しまったと思って後悔したり、返信がこないだけで、嫌われたのかもととてつもなく不安になったり。
かと思えば、彼からの返信がきて、とてもウキウキした瞬間を過ごす。
そんなことの繰り返し。
好きな人へのLINE恋愛テクニックみたいなものは、インターネットを探せばいくらでも出てきます。
でも、片思い中の彼を、LINEやSNSを使って振り向かせる方法なんて、本当に存在するのでしょうか?
結論から言います。
そんなものありません。
反対に聞きますが、あなたは、LINEをするだけで相手を好きになったことがありますか?
それよりも、実際に会って話をしたり、相手のささやかな気づかいや、人となりにふれていくにつれて、相手のことを好きになったのではないでしょうか。
LINEはそもそも1つのツールでしかありません。
LINEだけで恋が発展することは毛頭ないのです。
基本は、「実際に会って話す」ことの方が重要です。
LINEやSNSは、あくまでも「サプリメント」なのです。
だから、LINEやSNSの力は、「過信しすぎない」ことが重要です。
しかも、LINEやSNSは、二人の関係を発展させるメリットよりも、破壊するリスクの方が高くつきます。
実のところ、LINEの活用に成功したとしても、実際に会って過ごした時間分以上の効果を生み出すことは難しいです。
ところが、失敗して関係が悪化してしまうリスクはとても高いのです。
そこで、本記事では、LINEを使うことのリスクを低減し、好きな人とのLINEを成功させる秘訣を紹介します。
そして、LINEだけに関わらず、日常生活でも使えるような「男心をつかむ方法」についてもレクチャーします。
LINE単体では、やみくもに使っても、大して効果が期待できないものです。
そこで、「男性脳」に関する知識をふまえて、LINEを駆使する必要が出てきます。
ただし、LINEを成功させたからといって、すぐさま相手をトリコにできるわけではないことは十分に頭に置いておいてください。
LINEをどうやって使うか?
さて、好きな人とのLINEを成功させる秘訣について、一言で言います。
ズバリ、「LINEを正しい目的で使う」ことです。
LINEを使うにあたっては、「正しい目的」と「間違った目的」の二つが存在すると、私は考えています。
LINEでは、基本的に相手の顔が見えません。
この状態では、人は脳を酷使してコミュニケーションに臨むことになります。
これが、お互いの脳に対して、「劇薬」になってしまうのです。
正しい目的で使えば、「良薬」で収まりますが、間違った目的で使えば、「猛毒」になってしまいます。
「間違った目的」でLINEを使う
まず、間違った目的でLINEを使うというのは、「相手の気持ちを探ろうとする」ということです。
なぜこの使い方がよくないかと言えば、「百害あって一利なし」だからです。
ハッキリ言いますが、いくらLINEを眺めてみたところで、脈アリかどうかなんてわかるはずはありません。
画面の向こう側では、常に時間をかけて文章を作る猶予が与えられるのです。
だから、自分の感情を隠してメッセージをすることは、SNS上ではとても簡単です。
しかも、メッセージのすべてが「意図的に行われたもの」なので、無意識を探るなど、できるはずもありません。
そして、これが一番厄介な点なのですが、テキストベースのメッセージだけをやり取りすることで、情緒不安定になりやすくなります。
テキストでやり取りしている間、私たちは相手の顔が見えません。
ここで、私たちは、相手の表情や意図を想像する必要が出てきます。
その際に、「深部大脳辺縁系」と呼ばれる脳の領域が活発化すると推測されます。
臨床神経学者であり、精神科医でもあるエイメンは、深部大脳辺縁系を「愛と憂鬱の生まれる場所」と表現しました。
感情に意味をつけたり、人の社会的つながりを促進するために、深部大脳辺縁系は活動しています。
人が愛を感じるのも、深部大脳辺縁系が正しく機能しているからです。
そして、深部大脳辺縁系が興奮して活発になりすぎるとき、血流が過度に集まるときには、人はネガティブなことばかりが思い浮かぶようになるのです。
以下は、私の憶測にすぎないのですが、人は人の「感情」や「意図」について推測しようとするときには、深部大脳辺縁系に血流が多く集まる可能性があります。
そして、その結果として、ネガティブな思考ばかりが頭に思い浮かびやすくなります。
実際には、ネガティブな意味を持たない「情報」であったとしても、興奮した深部大脳辺縁系の働きによって、ネガティブな感情が付け加えられてしまうのです。
テキストのやり取りでは、相手の表情や意図をより鮮明にイメージする必要があります。
そのことによって、感情を処理する脳に過度な負荷がかかるようになり、結果として情緒不安定になるというのが私の憶測です。
よって、LINEやSNSを使って、「相手の気持ちを探ろうとする」ということはやめましょう。
「正しい目的」でLINEを使う
正しい目的とは、とてもシンプルです。
つまり、LINEを使うことで、「相手とより親しくなる」こと、そして、「あわよくば好きになってもらう」ことです。
特に、LINEでは、面と向かって話すのは気恥ずかしいことでも、メッセージとして送ることができるというメリットがあります。
LINEは、打つ側にも時間的な猶予があります。
そして、会話の流れや、周囲の雰囲気に流されません。
そこで、いつもより少しだけ相手の心に踏み込むことができる、「フミコミ攻撃」が使えるようになるのが、LINEの最大のメリットなのです。
「フミコミ攻撃」を駆使しながら、相手とより親しくなる、あわよくば好きになってもらう、というのがLINEを使う正しい目的です。
LINEの正しい使い方
さて、「フミコミ攻撃」を駆使しながら、相手とより親しくなる、あわよくば好きになってもらうためには、LINEをどう使えばいいのでしょうか?
具体的には以下に挙げる方法があると私は考えています。
まず、関係性の初期なのか、それともある程度関係性ができあがっているのかによって、LINEの使い方が変わってきます。
つまり、相手とまだそこまで親しくないのであれば、「相手とより親しくなる」ためのLINE術が必要です。
そして、相手と友達ぐらいの距離感になれば、「あわよくば好きになってもらう」ためのLINE術を活用する必要があります。
- 相手とより親しくなるLINE術
- 単純接触効果をねらう
- 「承認欲求」を満たして男心をつかむ
- あわよくば好きになってもらう LINE術
- さりげなくデートに誘う
- 「思わせぶり」な発言をする
- 急に連絡したり、途絶えさせたりする
本記事では、「相手とより親しくなるLINE術」のみに焦点を当てて紹介します。
「あわよくば好きになってもらうLINE術」は、今回の記事ではふれません。
「あわよくば好きになってもらうLINE術」は、失敗すると、関係性を破壊しかねないリスキーなものです。
しっかりとした信頼関係の土台が出来上がってからでないと、使うことができません。
まずは、対面の接触に加え、「相手とより親しくなるLINE術」で補うことで、しっかりとした信頼関係を築くことに注力しましょう。
相手とより親しくなるLINE術
まだ、相手と知り合ってから、デートにも行ったことがない場合。
相手とより親しくなるLINE術を使うのがよいです。
重ね重ね述べますが、実際に相手と会って過ごす時間の方が、効果は高いです。
なので、実際に会って話すということを一番大事にしてください。
そして、対面のコミュニケーションや、一緒に過ごす時間を補う「サプリメント」のような位置づけでLINEを使うようにしてください。
「単純接触効果」をねらう
人は、何度も頻繁にふれるものに対して、無意識のうちに好感を抱くようになります。
これを、単純接触効果と呼びます(詳しい解説は、「誰とでも仲良くなれる4つの基本的なルール」にも記載しております)。
単純接触効果をねらってLINEを使うというのが、まず最初のステップとなります。
基礎的な信頼関係や、好意がなければ、「フミコミ攻撃」はうまく使えません。
そこで、親密な関係性の下地を作っておく必要があるのです。
相手のペースを理解する
まず、「相手のペースを最初につかむ」ことが重要です。
例えば、ぶっちゃけ私はLINEが苦手です。
親しい間柄の人に対してでも、「そんなこと会ったときに話そうよ」とか思って、普通に既読スルーしてしまうタイプです。
情報量の少ない、入力に時間ばかり取られる、精神的に不安定になるだけであまり満たされないLINEのやり取りに、時間をそこまで費やしたくないのです。
このように、人には様々な価値観や、コミュニケーションのスタイルがあります。
相手のLINEのスタイルを理解した上で、メッセージを送りあうようにしなければ、ハッキリ言って、とても負担になるのです。
相手がどんなペースでLINEを返してくれるのか。
長文の返信をゆっくりのペースで返してくるのか、短い返信をゆっくりのペースで返してくるのか。
また、何曜日の何時は返信が早くて、いつは既読スルーになる確率が高いのか。
いつも大体どれくらいのやり取りで、相手はあきてしまうのか、など。
LINEのやり取りをする際には、スマホのメモ機能を使って、相手のペースを記録しておくことがオススメです。
短いやりとりをたくさん
次に、「一回のやり取りを短く」、「頻繁にやり取りする」ということがポイントです。
単純接触効果は、時間の長さは無関係です。
だから、長い時間やり取りを続けたところで効果は表れません。
また、ピークエンドセオリーと言って、人は過ごした時間の中の、最も盛り上がった部分や、最後の部分のみをよく覚えています。
だからこそ、LINEが盛り上がったら、そこでダラダラとLINEを続けるのではなく、スッパリと切り上げた方が、良い印象のみが残るのです。
具体的には、「写真を送る戦法」が効果的だと思われます。
ちょっと笑える写真、癒される写真、おいしそうな食べものの写真や、差し入れですといって栄養ドリンクの写真を送るのもよいでしょう。
文章だと、どうしても内容を吟味して送らなければいけません。
受け取る相手側も、「正直めんどくさい」、とか「なんでそんなこといちいち連絡してくんの?」と少し気が重くなってしまうときもあります。
しかし、不思議と写真だとすんなり送って、すんなり受け取ることができます。
一言で言えば、「めんどくさくない」し、「どうやっても重くならない」のです。
そのため、お互いあまり気をつかわないで連絡のやり取りができます。
特に、「めんどくさい」と思われると、好感度は著しく下がります。
話題がないけど、LINEしたいなあってときほど、「写真を送る戦法」は活用してみてください。
「承認欲求」を満たすことで、男心をつかむ
さて、突然ですが、「男心」とはなんでしょうか?
答えは、単純。
「男らしいヒーローでありたい」という心が男心です。
子ども向けのヒーロー番組や、少年マンガを思い出してください。
主人公は、強くて、かっこいいヒーローです。
ピンチのときにさっそうと現れて、悪い奴らを次々と倒していきます。
ヒーローは、戦って、勝つことで、周囲から認められ、かよわくてかわいいヒロインからの愛を手に入れます。
男性は、常に誰かのヒーローでいたいのです。
それが、「男心」なのです。
心理学的に言えば、「承認欲求」を満たしてあげることが条件になります。
アドバイスをリクエスト
なにか、相手が詳しいことについてアドバイスを求めるというのは、ある意味常套手段です。
おすすめのマンガ教えて、とか。
何かいい映画ある?とか。
聞くことはなんでもかまいません。
しかし、ここでポイントがあります。
それは、いかに「あなたのおかげで」というのを引き出せるかということです。
繰り返しになりますが、男性は、いつも誰かにとってのヒーローでありたいのです。
誰かに自分の実力を認めてもらえること、自分の能力が誰かの役に立つということが、男性はすごく好きです。
だからこそ、男性は女性よりも自慢話が多いし、仕事でいかに自分が業績を挙げたかばかり話したがるのです。
これは覚えておいてください。
常に「あなたが喜んであげること」が「彼を最も喜ばせること」なのです。
相手からなにかアドバイスをもらったら、思いっきり喜んであげてください。
そして、お礼には、「あなたのおかげで」というのを強調して、嬉しかったこと、助かったことなどを表現してみてください。
相手の「アイデンティティ」をフミコミ攻撃
さて、「アドバイスを求める」というのは、相手の能力を認める、称賛することで、「承認欲求」を満たすという行動です。
しかし、「承認欲求」というのは、自分の能力を認めてもらうことだけではありません。
人は、より内面的な部分、性格や悩みといった、自分の「アイデンティティ」を認めてほしいという承認欲求を持っています。
じゃあ、悩み相談に乗ってあげればいいか、というと、そういうことでもありません。
何度も言いますが、男性は、「ヒーロー」でありたいのです。
自分の弱みは、決して他人には見せたくありません。
同情されるなんて、もってのほかです。
必要なのは、相手の「アイデンティティ」を認めてあげるということです。
あなたって「○○な人だよね」ってことを伝えてあげることが重要なのです。
「あなたって、いつも他人のために一生懸命力をつくす人だよね」とか。
「あなたって、いざとなれば自分の犠牲をかえりみない人だよね」とか。
「あなたの粘り強いところ、尊敬しちゃうな」とか。
そういうふうに「内面的な部分」について言及するのがポイントです。
男性は湿っぽい話が苦手な人が多いです。
普段そういう話をするのに、全くといっていいほど慣れていないのです。
男性同士の話に耳を傾けてみるとわかりますが、大体趣味の話だけで終わります。
人の性格に関する部分など、話題にのぼることはめったにありません。
だからこそ、そこがねらい目なのです。
男性は普段は人の内面の話など、するものではありません。
面と向かって言うとなると、なんだか気恥ずかしいのです。
気恥ずかしいからこそ、そう、ここが「フミコミ攻撃」のポイントです。
相手の性格や、隠れた価値観など、そういった内面的な部分をほめまくります。
「自己確認欲求」と「自己拡大欲求」を意識する
さて、「アイデンティティ」について、掘り下げていくと、「自己確認欲求」と「自己拡大欲求」という二つの承認欲求にわけることができます。
「自己確認」とは、自分がすでに知っている、自分の能力や性格など、自負心を認めてもらうことです。
つまり、東大生に「頭いいね」とか、サッカー選手に「サッカーうまいね」と言うようなものです。
逆に、「自己拡大」とは、自分が知らない、普段意識していない自分の能力や性格を認めてもらうことです。
先ほどの例で言えば、東大生に「ユーモアのセンスもあるんだね」とか、サッカー選手に「意外と家庭的なところもあるんだね」と言うようなものです。
どちらが効果的かといえば、もちろん「自己拡大欲求」を満たしてあげるのが効果的なのですが、相手との関係性が深まっていないうちに使うと、とても変な感じになってしまいます。
例えば、会って二回ぐらいしか話したことがない人に、「君はとてもクリエイティブな人だね」とか言われても、「いや、そうかなあ」と内心、思ってしまいますよね。
重要なことは、まずは相手の「自己認識」をよく見極めることです。
この人は、何を大切に思っているのだろう。
この人は、何を自信に思っているのだろう。
そんなことをよく観察し続けます。
それから、「自己確認欲求」を満たしてあげるようにします。
東大生に対してであれば、「○○さんの、そうやって学問に打ち込むところ、尊敬しちゃうな」とか、サッカー選手に対してであれば、「○○さんが練習に必死で打ち込んでいるの、すごいなあって思う」とか、そういう目に見える部分をほめてあげます。
そういった繰り返しの中で、まずは相手の「自己認識」を少しずつ理解していくことにしましょう。
相手の「自己認識」を理解すると、それとは「正反対の部分」を見つけられるようになります。
その「正反対の部分」をほめてあげることが、「自己拡大欲求」を刺激するポイントです。
「○○さんって、普段ハキハキしてるイメージなんだけど、オフでは意外とのんびり屋さんなんですね!今日は一緒にいてなんか癒されました笑」
みたいに、普段の良いところを肯定しつつ、正反対の部分をほめるというのがポイントです。
相手の良いところ(自己認識)をきちんと認めた上で、真逆の部分をほめる。
これこそが、「自己拡大欲求」を利用したフミコミ攻撃です。
おわりに
今回の記事では、たくさんのテクニックを紹介しました。
まず、内容についてまとめておきます。
まとめ
LINEを使う心構えについて
- LINEはあくまでも「サプリメント」。対面の方が重要
- LINEでは、脳の血流の関係で情緒不安定になりやすい
- LINEは「劇薬」。使い方次第では、「猛毒」になる
- 「相手の気持ちを探ろうとする」ことは絶対にやめましょう
- 「相手とより親しくなる」、「あわよくば好きになってもらう」という目的性をもって、戦略的にLINEを使うことが重要
- 面と向かってだと気恥ずかしい「フミコミ攻撃」がLINE術の奥義
「単純接触効果」で好感度を底上げする方法
- LINEの使い方は人それぞれ。まずは、相手のペースを見極めよう
- 短いやりとりをたくさんすることがポイント
- 盛り上がったら、切り上げる「ピークエンドセオリー」
- 話題がないときは「写真を送る戦法」
「承認欲求」で男心をくすぐる方法
- 男性は常に誰かの「ヒーロー」でいたいもの。それが男心
- 「彼を一番喜ばせること」は、あなたが「喜んであげること」
- 「アドバイスをリクエスト」することで、承認欲求を満たしてあげる
- お礼は「あなたのおかげで」を強調して、嬉しかったこと、助かったことを大げさに表現する
相手の心を「フミコミ攻撃」して仲良くなる
- あなたって「○○な人だよね」という内面的な部分をほめる
- 「自己確認欲求」と「自己拡大欲求」を意識する
- 相手をよく観察し、「自己認識」を理解してあげる
- 相手の「自己認識」を認めた上で、真逆の部分をほめてあげる
LINE術を使いこなすための一言アドバイス
最後のアドバイスは、「木を見て森を見ず」にならないことです。
LINEで相手を振り向かせる方法についてネットで調べると、「スタンプはこれを使え」とか、「こんな話題だとLINEが長続きする」とか、どうしてもハウツーばかりになってしまいます。
でも、LINEを何回かしただけで、相手が自分のことを想ってくれるなんて、そんな都合のいい話はないのです。
だからこそ、細かい部分を気にするのではなく、おおらかな気持ちでLINEしましょう。
相手からの返信で一喜一憂するのではなく、長い目で見ましょう。
そして、思いつきでLINEするのではなく、目的性をもってやりとりしましょう。
また、「木を見て森を見ず」にならないためにも、強い精神力を持っておくにこしたことはありません。
相手からの返信が来なくて、不安で仕方ないというときには、マインドフルネスに取り組んでみるとよいかもしれません。
以上、ここまで読んでくださってありがとうございました。
あなたにとって素敵な恋であることを心より祈っております。