あまり男子と関わってこなかった奥手女子だから、男子とどんなふうに仲良くなっていいかよくわからない。

けれど、やっぱり恋だってしたいし、女子とは違った考えを持つ男子とも仲良くなりたい。

今回は、そんなあなたのために、男友達との「出会い」をどうやって作るかについて書きました。

男友達を作り方についてシリーズの第二弾です。

内容は、以下のとおりです。

  • どうすれば良い出会いが生まれるのか
  • 出会いを繋がりに変えられないわけ
  • 出会いを生み出す具体的な方法

なお、前稿では、男子とあまり関わってこなかった女子が男友達を作るための心がけについて執筆しました。

出会いを求める前に、男女の友情は、同性の友情とは本質的に異なるということをよく覚えておいてくださいね。

どうすれば良い「出会い」が生まれるのか

まず最初にいっておきたいのが、出会うための方法はいくらでもあるということです。

そして、最も簡単な方法は、「出会い系サイトに登録する」ということです。

こうして、たくさんの異性に出会うことができましたとさ。めでたしめでたし。

と、
やっぱり納得がいかないですよねえ。

前稿「男子とあまり関わってこなかった女子が男友達を作るための心がけ」で書きましたが、男女の友情には3つほどパターンがあります。

  • 「仲間意識」でつながっている男友達
  • 「よき理解者」としてつながっている男友達
  • 「一緒にいて楽しい」からつながっている男友達

この3つが主なパターンです。

そして、出会い系サイトでは、一番最後の「一緒にいて楽しい」男友達を見つけることしかできません。

そして、それはあなたの女性としての性的魅力で成り立っている、刹那的な友達関係です。

早い話、出会い系で知り合った人とは体の関係がある友達しか続きにくいでしょう。

もちろん、真面目な恋活アプリというものも存在します。

それに、SNSがきっかけで交際するに至ったカップルは破局する確率が普通のカップルよりも低いという研究結果もあります。

ただ、もうお分かりのように、「出会い方」を意識しないと、やはりうまくいかないものです。

結論から言いますが、「出会いを目的とした出会い」からは良い出会いは生まれません。

だから、出会い以外を目的として出会う必要があります。

けれど、そもそもなぜ出会いを目的とした出会いはうまくいかないのでしょうか?

その理由についてきちんと理解しておけば、出会いを繋がりに変えていくためのヒントが得られます。

出会いを繋がりに変えられないわけ

出会いを目的とした出会いがうまくいかないのは、出会いを繋がりに変えられないからです。

そして、出会いを繋がりに変えられないのは、多くの場合、「感情それ自体を目的としている」からです。

例えば、今さらですが、「友達」ってなんでしょうか?

「友達になろう」と思って友達になるものでしょうか?
そして、もしそうだとしたら、そういう友達はどれくらい長続きするでしょうか?

きっと、「友達になろう」という気持ちがあるのではなく、純粋に同じ時間を過ごしていく中で、自然と「お互いを思いやる」から友達でいられるんだと思います。

「友達」というものは、「感情の結果」に過ぎません。

そして、人は感情それ自体を目的とすると、かえってぎこちなくなってしまうものなのです。

そういったある種のぎこちなさがあると、せっかく良い出会いがあったとしても、良い繋がりには変わってくれないのです。

すると、出会っても良い繋がりを得られず、また、別の出会いを求めてしまう。
しかし、「良い出会いがほしい」と願っているかぎり、良い繋がりは得られない。
というジレンマに陥ってしまうことになります。

実のところ、これまであまり男子と関わってこなかったあなたが「男子とどう話していいかわからない」というのも同じような、ぎこちなさからきているのです。

感情を目的としてはいけないわけ

感情は、それ自体を目的とすると、かえってぎこちなくなってしまいます。

なぜ、感動それ自体を目的にするとぎこちなくなってしまうのでしょうか。

理由は主に2つあります。

  1. 期待がいつも実際の感情を上回ってしまうから
  2. 感情は主にコントロールできないから

期待は常に実際の感情を上回る

感情を目的にしてしまうと、そこに期待が生まれます。

そして、期待が感情を常に上回ってしまうのには、神経学的な理由があります。

期待というのは、快楽報酬系の神経伝達物質を活性化しています。

この期待というものは、一時的な快楽を与えてくれますが、「満たされない」という気持ちをより強めてしまうのです。

期待が高まれば高まるほど、欲求は強くなります。

欲求が募れば募るほど、満たされないという感覚を強く感じるようになってしまいます。

そうすると、満たされない現状に対して、プレッシャーが生まれます。

「どうしてうまくいかないんだ」という不安や焦燥感がその例です。

そして、それはときとして、脅迫的なプレッシャーになってしまいます。

その重たいプレッシャーがあなたをぎこちなくさせてしまうのです。

感情は本来コントロール不可能なもである

人は基本的に、コントロールができないものにプレッシャーを感じます。

そして、感情は基本的にコントロールできないものです。

例えば、パニック症といって、心理的な負担からパニック発作を頻繁に起こしてしまう精神疾患があります。

そして、こういった人たちの場合、「パニック発作を止めよう」とすればするほど、パニック発作は、より頻繁に起こってしまうようになります。

それは、コントロールしようとすればするほど、「コントロールできない」というプレッシャーに飲み込まれてしまうからです。

自分の感情が目的であっても、他人の感情が目的であっても、結局は同じことです。

感情という本来コントロールできないものを、コントロールしようとしてしまうから、プレッシャーを感じるのです。

確かに、「楽しそうに振舞う」などはその場しのぎでうまくいくかもしれません。

けれど、感情をコントロールしようとするプレッシャーは、心の中に確実に存在しています。

そのプレッシャーが、関係性をぎこちなくさせてしまいます。

よい出会いを生み出すために

よい出会いを生み出すためには、出会いを目的としないことです。

出会いを目的とすると、感情それ自体が目的となってしまうからです。

そして、感情それ自体が目的になってしまうと、ぎこちなくなってしまいます。

なぜならば、期待が常に実際の感情を上回り、プレッシャーとしてのしかかってしまうからです。
そして、感情をコントロールすることはできません。

では、出会いを目的としないとは、どういうことでしょうか?

簡単です。

自分が納得できる「言いわけ」を作ってしまうことです。

つまり、人に出会うためとは考えず、ほかの目的のために集まりに参加するのです。

たとえば、「ブログのネタにしたい」という理由で出合い系イベントに参加したり、「いい写真を撮りたい」という理由で、ツアー旅行に参加するなどです。

言いわけづくりのポイント

言いわけづくりのポイントは、おおよそ2通りあると思います。

1つは、「自分の持っているもの」に焦点を当てること。
もう1つは、「自分の持っていないもの」に焦点を当てることです。

そして、言い訳を考えたら、出会いの場で何をするのか、具体的な目標を決めていきます。

持っているものに焦点を当てる

持っているものに焦点を当てるというのは、文字どおりです。

自分の好きなことや特技が何なのかを基準に考えます。

人は好きなものに取り組んでいるときは、自分の性格の壁を超えることができます。

これを「コアパーソナルプロジェクト」と言います。

特に、コミュニケーションを苦手だと感じる内向型の人は、これを意識してみると、友達を作りやすいです。

持っていないものに焦点を当てる

逆に、持っていないものに焦点を当てるという場合、自分が「まだやったことないこと」に取り組んでみます。

それほど、深刻に思う必要はありません。

以前雑誌で見つけて、どんなものか少し気になった、というもので結構です。

あるいは、〇〇について知りたいという勉強会みたいなものへ参加をしてみるのもアリです。

行動の目標をたてる

言い訳づくりができたら、行動の目標を立てます。

自分の好きなことや特技があるのであれば、〇〇について話せそうな人を探す、とあらかじめテーマを決めておくとよいでしょう。

反対に、全くのはじめてという場合は、積極的に人に話しかけるチャンスです。

「〜は今日が初めてで」と言えば、大体みんな優しくしてくれます。

そのときは、「隣りに来た人」とか、「自分と同じ初心者」など、話しかける目標を決めておくことがポイントです。

おわりに

以上、よい出会いを作るための方法について見てきました。

ポイントは、出会いを目的にしないことです。

出会いを目的にすると、期待が邪魔をして、なんだかぎこちなくなってしまうからです。

一見遠回りに見えますが、様々なイベントや活動に参加するなど、地道に顔を広げることが一番です。

そのために、ぜひともあなたが色々な場面に顔を出せるような「言いわけ」をたくさん考えましょう。

また、言い訳にそった行動を目標にすることで、コントロールできない「感情」には目を向けなくなるということもポイントです。

さて、そんなふうにして、出会いを得ることができたら、次は関係性を深めていく番です。

実は、人と仲良くなるということと、仲の良い関係性を維持するということは、別の話なのです。

例え、男友達と仲良くなれたとしても、仲の良い関係を維持できるとは限りません。

そして、男女の友情という関係性を維持するということ、それは最難関といってもよいでしょう。

次回、「男子とあまり関わってこなかった女子が男友達と絆を深める方法」について解説していきます。