男子とあまり関わってこなかったあなたが、男友達を作るためには、どのようにすればよいでしょうか?

まず、異性の友情とは、同性の友情とは根本的に異なるものです。

だからこそ、自分はどんな男友達が欲しいと思っているのか、どういう関係が望ましいのか、「男子とあまり関わってこなかった女子が男友達を作るための心がけ」を読んで、まずは整理してみましょう。

次に、心がけのあとは、実際に出会うまでのプロセスが必要です。

「男子とあまり関わってこなかった女子が男友達と出会うための方法」に詳しく書きましたが、まずは、出会いを作るための「言い訳づくり」が重要です。

そして、「言い訳」をたてにして、顔を広げることに成功したとします。

しかし、そこからさらに仲良くなるためにはどうすればいいでしょうか?
仲良くなった後、関係性を維持するためにはどのようにすればいいでしょうか?

今回の記事では、「関係性をつくる」という観点から、男友達を作るための方法についてふれていきたいと思います。

具体的には以下のとおりです。

  • 異性の友人と仲良くなる方法
  • 良好な関係を維持する方法
  • 得意な人間関係や、苦手な人間関係について理解する
  • それぞれの関係性ごとに大切なポイント

異性の友人と仲良くなるための方法?

さて、異性の友人と仲良くなるためには、どのようにすればよいでしょうか?

実は、あらゆる対人関係において、親しくなる方法というのは、ほぼ同じといってよいほど共通しています。

もちろん、男性と女性では趣味や共通する話題というものが大抵は異なります。

しかし、人と親しくなるための普遍的なルールに則って会話をすることができれば、大抵は仲良くなれるのです。

詳しくは、「誰とでも仲良くなれる4つの基本的なルール」に記載しましたので、ぜひそちらをご覧ください。

内容を簡単に説明します。

まずはじめに、あなたは相手と物理的に近くにいることが重要です。

相手に対する好意や敵意といったものは、ある程度の距離の近さがあって初めて生まれるものだからです。

そして、顔をあわせる回数をできるだけ多くします。
顔をあわせることで、好意度は自然と高まっていくものだからです。

それから、自分のプライベートな情報を少しずつ話すようにして、自分が話した分、相手にも同じだけのプライベートな情報を質問します。

何気ない話から、深い個人的な価値観を話し合うようにするのがポイントです。

そして、自分たちの価値観の似ている部分について、共通点を提示しながら会話を深めていきます。

以上が誰とでも仲良くなれる方法です。

そして、強調して言いますが、友だちであれ、恋人であれ、結局のところ、人間関係の入り口は一緒なのです。

ただ、出口が違うだけです。

ここで、二つのことを覚えておいてください。

つまり、

  1. 仲良くなるプロセスは、誰でも基本的に同じ
  2. 関係を維持する段階で、どんな関係を目指すのか「方向づけ」が必要

人間関係の初期において、つまり仲良くなる段階では、あまり特別な気をつかう必要はありません。

そこでは、同性の友人を作るのと大差ない意識で十分です。

しかし、仲良くなってから、関係性を維持する上では注意が必要になってきます。

そこで、うまい具合に関係性を調整していかないと、「そんなつもりじゃなかったのに」という結末になることも少なくないでしょう。

関係を維持するということ

あらゆる人間関係は、作るまでは割と簡単な作業です。

しかし、一度できた人間関係をそのままに維持するということは簡単なことではありません。

人間関係とは、いつも同じように見えながらも、少しずつ変わっていくものです。

男女の間柄なら、一段とそうなのです。

だからこそ、自分にとって相手がどんな存在でいてほしいのか、相手にとって自分がどんな存在でいたいのか、時折考えてみる必要があります。

「男子とあまり関わってこなかった女子が男友達を作るための心がけ」では男女の友情が成立するパターンとしてふれましたが、友達というのは、おおよそ3つのパターンがあります。

  • 「目的」や「仲間意識」があって、つながっている友だち
  • お互いが「よき理解者」として、つながっている友だち
  • 「一緒にいて楽しい」から、つながっている友だち

実は、この3つの友だちというパターン分けは、異なる脳の機能にもとづいて私が分類したものです。

人は誰しも、それぞれ異なった脳の使い方や発達具合、くせのようなものを持っています。

そういった脳の差異によって、得意な人間関係と苦手な人間関係が生まれると私は考えています。

だから、「人間関係はこうあるべきだ」とか、「人に対してこうふるまうべきだ」と考えることは、それほど必要なことではありません。
それよりも、自分が得意な人間関係、そして相手が得意な人間関係をよく理解することの方が重要なことだと私は考えています。

自分がどんな人間関係が得意なのか、そして、目の前にいる相手がどんな人間関係が得意なのか。

それについてよく理解していると、お互いにとって居心地の良い関係性は、かなり作りやすくなります。

また、相手にとって重要な「ポイント」さえ覚えておけば、お互いの関係性を維持するために必要なものがハッキリわかるようになるのです。

そうすれば、大して重要でないことで相手を判断したり、根拠もなく批判的な考えを抱いたりする必要がなくなります。

また、今目の前にいる人との関係性を客観的に考える手助けにもなります。

もし、あなたが「わたしは人間関係が得意な方だ。特にわたしには相手の考えていることがよくわかる」と思っているのならば、注意が必要です。
実は、人は相手のことを好きになればなるほど、相手に対して、「自分と似ている価値観や性格を持っている」と思い込むバイアスを持っているのです。

付き合い始めたばかりのころは、あんなにお互い似通っていたのに、価値観の違いで別れたというのは、よくあることです。

人は、誰かを好きになると、相手も自分と同じ考えを持っているはずだ、と無意識的に思い込んでしまう生き物なのです。

「目的や仲間意識があって、つながっている友だち」
「お互いがよき理解者として、つながっている友だち」
「一緒にいて楽しいから、つながっている友だち」

これからは、以上の3つのタイプ別に、「人間関係における重要なポイント」をみていこうと思います。

目的や仲間意識があって、つながっている友だち

何か共通の目的を持っていたり、チームに属することで友達でいられるという人間関係があります。

これは、脳の前頭前皮質という部分をよく使う人が得意としやすい人間関係です。

こういった人間関係を好む人は、総じて責任感が強く、ルールを守り、相手の立場に立って物事を考える能力に長けており、感情や衝動をコントロールする能力が高い傾向があります。

このタイプの人たちにとって、人間関係で重要なポイントは、「お互いに納得がいく関係であること」です。

相手が一方的に得をすることも好まないし、自分が一方的に得をすることも好ましくありません。

それから、このタイプの人たちは、人間関係を明確に意識して区分けしてしまうことが多いです。

だからこそ、こういった人たちと出会って以降、仲の良い関係を維持するためには、納得のいく「言いわけづくり」が必要な場合もあります。

もし、このようなタイプの男性と友達でいたいのなら、「相手に彼女がいたとして、自分と会っていても不自然ではない理由」を意識することが重要です。

こういった仲間のような友だちというのは、最初の「調整」こそが大変ですが、安定した関係が作れます。

お互いがよき理解者として、つながっている友だち

お互いの愚痴を言いあったり、励ましあったり、そういった感情のやり取りを通じて形成されていく人間関係もあります。

これは、脳の深部大脳辺縁系という部分のパフォーマンスが優れた人が得意としやすい人間関係です。
深部大脳辺縁系の発達には、女性ホルモンが影響を与える部分もあるため、女性の方が男性よりもこのタイプが多いです。

こういった人間関係を好む人は、感情表現が豊かで、落ち込みやすく、共感能力に優れ、相手の気持ちをくみ取ったり、言外の意味を察する能力に長けていることが多いです。

このタイプの人たちにとって、人間関係で重要なポイントは、「お互いが特別な存在であること」です。

こういったタイプの人たちは、損得勘定ではなく、相手が自分のことをどんなふうに思ってくれているか、ということを無意識的に考えてしまう傾向を強く持っています。

彼らは、対人関係にとても敏感なので、単純な心理テクニックでも、きわめて高い効果があります。
しかし、その分「テクニック」に走ってしまうと、見透かされやすくもあります。

だから、彼らと接するうえでは、「わざとらしくならないこと」が重要です。

彼らにとっては、オーバーな演出はかえって逆効果です。
それよりも普段の自然な立ちい振るまいや、気づかいにこそ「特別な意味」が含まれているのです。

それから、絆を深め、維持するためには、「二人きりで話す時間」を意識して作りましょう。

これは、とてもささいなもので結構です。

例えば、ミーティングが終わったあと10分だけおしゃべりするとか、移動の時間におしゃべりするとか、そんなもので十分です。

あくまでも、「さりげなく」二人で話す時間を持つということ、そしてそれを徐々に増やしていくということです。

なぜ二人で話す時間が重要かといえば、二人で話すことによって、自己開示(自分のことについて話すこと)が深まりやすくなるからです。

こういったタイプの人とよい関係を保つことは、実はそれほど難しいことではありません。

彼らの多くは、人を大切にし、共感能力に優れ、寂しがり屋な部分があるからです。

顔を合わせる回数を減らさないということ、二人きりで話すという時間をつくるということ、効果的な心理テクニックはただそれだけで十分なのです。

ただし、「お互いにとってよき理解者」というのは、最も恋愛関係に発展しやすい関係性ではあります。

それを承知の上で、お互いの微妙な距離感を意識しながら関係性を維持することが必要になるかもしれません。

一緒にいて楽しいから、つながっている友だち

趣味や遊びを通じて友達になったり、みんなでお酒を飲みに行ったりすることで仲良くなるという人間関係もあるでしょう。

これは、大脳基底核などを中心とする快楽系の神経回路が興奮しやすい人が得意な人間関係です。

こういったタイプの人は、一般的に「リア充」と呼ばれることが多い人たちです。

彼らの多くは、ノリがよく、運動や音楽の能力が高く、物事をあまり深く考えず、難しい話題や面倒なことが苦手で、衝動的で活発だが、短期的に高い集中力を発揮するという傾向があります。

このタイプの人たちにとって、人間関係で重要なポイントは、「気楽につきあえること」です。

彼らは、相手をみるときに、一緒にいて楽しいかどうか、肌が合うかどうかということを大切にしています。

あえて誤解を招く言い方をすれば、ノリがあうかどうかで相手と付き合うか付き合わないかを決めているところがあります。

こういったタイプの人たちと仲の良い関係を深め、維持するポイントは、「グループでの集まり」を積極的に利用することです。

スポーツや趣味のサークル、同好会などには積極的に顔を出すようにしましょう。

そして、彼らとは単純に「共同作業」をすると仲が深くなりやすいです。

スポーツをするとか、カラオケに行くとか、なんなら、ひたすらレタスを一緒にちぎるというような作業でも構いません。

人は誰かと一緒に同じ作業をすると、本能的に仲間意識が高まるのです。
深い内面的な話をするよりも、こちらの方が有効なケースは多いです。

胸中を語り合い、目頭が熱くなるような、内面的な話題というのは、彼らにとっては、湿っぽい、息苦しいものと敬遠されるようなところがあります。

さて、こういったタイプの人たちと絆を深め、育むためにはどうすればいいでしょうか。

まず、自分が無理しないということが重要です。

無理に合わせようとすると、最終的にはあなたが辛くなってしまうからです。

そもそも、彼らの望む関係においては、「自然体」でいられなければ、あまり意味がありません。

ノリが合わなければ、乗り換える。

あっちにいったり、こっちにいったりと、旅をするような気持ちでグループを渡り歩くのがポイントです。

それから、人間関係をたくさん「かけ持ち」することで、新鮮さを保てますし、新しい話題を提供することができるようになります。

彼らは短期間のうちに様々な人と仲良くなる能力には長けています。

しかし、彼らと長期間にわたってよい関係を維持することはあまり簡単なことではありません。
彼ら自身がそれを苦手とするようなところがあるからです。

「ゆるいつながり」を意識しながら、定期的に顔を合わせるというように意識してみるとよいでしょう。

まとめ

以上、男友達を作るための方法についてみていきました。

人間関係というものは、基本的に入り口は同じで、出口が違うものです。

仲良くなるための方法は、同性と仲良くなる手段とそこまで変わりません。

しかし、関係性を維持するということは、同性の友だちよりも難しくなってきます。

それは、男性と女性では基本的に感性が異なるからです。
また、私たちの本能が恋の駆け引きを無意識に期待してしまうこともあります。

しかし、お互いが得意な人間関係について理解し、そのポイントを押さえておくことができれば、絆を維持し、対応しやすくなります。

目的や仲間意識から友達になりやすい人は、「お互いに納得がいく関係であること」が重要です。

また、お互いの感情のやり取りを通じて友だちになりやすい人は、「お互いが特別な存在であること」が重要です。

そして、趣味やイベントを通じて友だちになりやすい人は、「気楽につきあえること」が重要です。

こういった特徴を理解しておけば、相手との関係性を維持していくうえで、目的のある活動に焦点を当てるべきなのか、個人的な会話を大切にしていくべきなのか、それとも飲み会などのイベントに積極的であることが必要なのか、と手段を明確にすることができます。

そして、相手が得意とする人間関係とは別のものを求めてきたとき。

それは、相手が特別な好意を求めてきているのだと判断することができます。

以上、大変な超大作となってしまいましたが、ここまでお付き合いいただいた方がいれば、ありがとうございました。

あなたにとって、素敵な出会いがあることを心より祈っております。