この前まで普通に話してたのに…
どうしてだろう。
この前まで普通に接してたのに、急にそっけなくなる彼の態度。
かと思えば、次は相手から満面の笑みで会釈をしたりオーバーなリアクションをする。
距離感が一定ではなく、遠くなったり近くなったりするので少し疲れてしまう。
あなたの身の回りにも、そんなふうに親密に振舞ったり、急にそっけなくなったりを繰り返してくるような男性はいませんか?
あなたは、自分が「何か失礼な事をしたり、言ったりして嫌われてしまったのだろうか」と、つい不安になってしまうかもしれません。
しかし、それはもしかしたら、彼が「回避型」という愛着スタイルを持っているからなのかもしれません。
「回避型」と呼ばれる愛着スタイルを持っていると、急にそっけなく振舞ったり、
わざと相手を突き放してしまうといった、
とても不安定な対人関係の駆け引きを行うようになります。
この記事では、そんな「回避型男性」の特徴と接し方についてレクチャーします。
(ちなみに、男性がそっけない態度をとる一般的な心理については記事:愛にも距離感が重要?男性がそっけない態度を取る心理についてを御覧ください)
まず、回避型についての知識を得ることで、相手に振り回されないでいられるようになります。
そして、もしあなたが仮に、
回避型の男性を好きになってしまったのであれば、自分がどうすればいいのかについても考えられるようになります。
この記事の内容
急にそっけなくなる心理?
一般的に女性よりも、男性はそっけなくなりやすい傾向があります。
それは、大雑把に言えば、女性ホルモンが「協調性」を育むのに対して、男性ホルモンが「闘争心」を高めるからです。
他者に対してそっけない態度をとるというのは、協調とはちょうど真逆のやり方で、自分の身を守る、男性的な防衛本能なのです。
しかし、それでも普通は「単に機嫌が悪い」という感じが伝わってくるというものです。
もし、お互いの関係性の「距離感」が変わるようであれば、相手は無意識的に「回避型」の愛着行動をとっていると考えらます。
「回避型」の愛着タイプを持っている人は、他者との親密な関係を築く愛着行動において、一貫性のない対人行動をとる時があるからです。
愛着タイプとは、どのように他者と愛着関係(人間関係)を作っていくかという型のことです。
愛着タイプには「安定型」、「不安型」、「回避型」の3種類があります。
「安定型」とは、自然に他者と親密な愛着関係を形成できるタイプのことです。
愛情深い人が多く、色々なことを心配せずに、相手と深い結びつきを築くことが自然にできます。
「不安型」とは、相手に対して常に親密さを求めてしまうタイプのことです。
相手と「繋がっている」と感じること何よりも重要にしているため、ちょっとしたことですぐに不安になってしまいます。
「回避型」とは、相手と親しくなればなるほど、親密さを避けようとしてしまうタイプのことです。
自分の自由な時間が何よりも大切で、独立心が強いタイプであり、相手と親しくなりすぎると息が詰まるように感じます。
特にこの中でも、回避型の人は、
一貫しない行動や態度をとって、相手を翻弄しようとしてくることがあるのです。
急にそっけなくなる「回避型男性」の特徴
回避型の愛着タイプを持っている人は、一般的にパートナーに対して、以下のような態度を取ります。
- 一貫しない態度をとって翻弄させる
- 自分の自由な時間を求める
- あなたや過去の恋人をけなす
- 心理的、物理的に距離を置こうとする
- 二人の関係においてはっきりとした線を引きたがる
- 交際相手について非現実的な理想像を持っている
- 利用されるのではないかと疑心暗鬼になっている
- 「恋愛はこういうもの」という固定観念があり、自分のルールを曲げない
- けんかの時にその場を去るか、ブチ切れる
- 何を考えているか意思表示しない
- 二人の関係について話したがらない
以上のような態度が散見されるようであれば、相手の「そっけなさ」は、回避型という愛着タイプに基づくものです。
そっけなくなったり、親密になったりと、
態度がコロコロ変わるのは「離別ストラテジー」といって、
相手と親しくなりたいという欲求を押さえつけるような、ある種の本能行動なのです。
こういった本能行動は、遺伝と学習によって生み出されるものです。
もともと生来の気質の結果として「回避型」になることもありますし、
生育環境の結果として「回避型」になることもありうるのです。
ところで、こういった「回避型」の愛着タイプは「不安型」の人をとてつもなく惹きつける、危険な魅力を持ち合わせています。
彼が、本当に周囲の人のことを大切にしているか、誰かに敬意を持って接しているかについて、注意深く観察するようにしましょう。
急にそっけなくなる「回避型男性」との接し方
「回避型男性」と接する上で重要なことは二つあります。
一つ目は、相手の「距離感」を理解することです。
繰り返しになりますが、「回避型男性」にとっては、相手と親しくなるにつれて、そのことが息苦しくなってしまうのです。
相手が距離感を必要とすることは、もはや相手の「本能」レベルにまで刷り込まれてしまっていることです。
人生の中で変わることはありますが、他人が変えることはできないのです。
自分が、距離を詰めようとすることによって、相手が息苦しさを感じていないかどうか、意識してみることが重要です。
二つ目は、自分が感情的に振り回されないことです。
回避型という愛着タイプは、相手を近づけたり遠ざけたりする、対人関係の「ゲーム」を無意識的にしかけてきます。
あなたが彼に優しくしようとすれば、あなたとの関係を不安定にさせるゲームによって振り回されてしまうでしょう。
そこで、逆にこう考えてほしいのです。
「回避型男性」に対しては、「駆け引きに応じないこともまた、優しさのひとつだ」と。
あなたが感情的に振り回されてしまえば、相手もその「ゲーム」から抜け出せなくなってしまうのです。
自分が不安定に振る舞うことで、有利な関係を築くことができることに、
味をしめてダンスを踊り続けることになってしまうのです。
そうすると、その人は回避型という愛着タイプから抜け出せないまま、
ずっと誰かを傷つけて傷つけられて、生きてくことしかできなくなります。
だから、感情的に振り回されないこと、
駆け引きに応じないことも、
一つの優しさであるということを肝に銘じておいてください。
「回避型男性」を好きになってしまった場合は?
では、回避型の男性を好きになってしまった場合は、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
まず、 絶対に「都合のいい女」にならないように気をつけてください。
回避型の男性は、えてして人の同情を引くのが上手です。
しかし、相手が自分をいたわってくれるのと同じように、自らが相手をいたわることは、圧倒的に苦手なのです。
悲しい現実を突きつけるようですが、どんなにあなたが思ったとしても、相手も同じようには思ってくれません。
なぜかといえば、あなたとはそもそも愛着タイプが異なるからなのです。
そして、「回避型」に尽くせば尽くすほど、あなたは「都合のよい存在」として相手に必要とされるようになります。
向こうにとって都合がいいだけの一方的な駆け引きにつきあわされることになるのです。
重要なことなので繰り返し言っておきます。
「駆け引きに応じないこともまた、優しさのひとつ」なのです。
あなたは彼に対して、対等な関係を心がけるようにしてください。
「回避型」には、対等な関係の友人がいません。
自分がいつも相手に対して優位であろうとするから、誰とも対等な関係を築けないのです。
もしあなたが回避型の男性を好きになっていたとしたら。
あなたはまさに天国と地獄を行ったり来たりするような恋を経験するようになります。
彼と親密な恋人同士になった、あなたの姿を予言してあげましょう。
あなたは、彼のゲームに踊らされ続けることになります。
近づいたり離れたりする駆け引きのゲームでいつも不安にされて。
彼の気を引こうとし続けるのです。
そして、彼の気を引こうと努力して、 彼から愛されようと努力して、
自分を変えようとすればするほど。
彼のあなたに対する要求は強くなっていくでしょう。
彼は自らの「理想の女性」をかかげることで、あなたを劣った女性だとみなそうとしてきます。
そういった行動は、「離別ストラテジー」と呼ばれます。
親密になった相手を、わざと自分の心から遠ざけようとするのです。
相手を遠ざけることで、自分の心が傷つきにくくなります。
これが「離別ストラテジー」のメリットです 。
今回の記事では、「回避型男性」の心理」については詳しくは述べません。
しかし、これだけは覚えておいてください。
「回避型男性」の「離別ストラテジー」を無視して、「対等な関係」でい続けられるとしたら、それこそが彼にとっては特別な人なのです。
もしあなたが、「回避型男性」を深く好きになってしまっていたとするなら。
少なくとも、回避型の心理について深く理解しなければいけません。
「回避型男性」との恋は、残念ながら破綻してしまうことが多いです。
回避型の心理について深く理解し、節度を持って対応することができなければ、あなたは恋に傷ついて終わるだけでしょう。
そして、傷ついた恋の記憶は、また別の「回避型男性」との恋を呼び寄せることがあります。
「回避型男性」の危険な魅力に、振り回されないように気をつけてください。
「囚われない」ことが重要
人間の脳は人生で、何度も恋をするようにできています。
その恋が、人生で「たった一度きりの恋」に思えたとしても、
それは決して「たった一度きりの恋」なのではないのです。
私たちは、それと気づかずに、同じような恋を繰り返します。
私たちは愛を学習して生きていくのです。
そして、学習された愛のカタチ、
愛着タイプが私たちを同じような恋のスパイラル、迷路へと誘っていきます。
確かに、愛着タイプは、様々な環境や人生経験などによって、変わっていくものです。
しかし、誰かが他人の愛着タイプを「変える」ことなどできないのです。
自ら「変わる」ことしかできないのです。
悲しい言葉に聞こえるかもしれませんが、
相手に「囚われない」ことを一番にしてください。
相手に囚われてしまうと、自分が傷つくし、相手も離れていくからです。
それから、自分自身の「核」を持つようにしてください。
あなた自身が「人から必要とされること」が全てにならないようにすることが重要です。
回避型の男性は、「誰かから必要としてほしい」という欲求や、心の寂しさにつけこむのが上手いです。
また、マインドフルネスをやって、自制心を鍛えることもおすすめです。
結論:「急にそっけなくなる男性」は一筋縄ではいかない
急に親密になったり、そっけなくなったりと、態度をコロコロ変えてくるような男性は、他者と親密な関係を築けない「回避型」と呼ばれる愛着タイプを持っている可能性があります。
そして、そんな「回避型男性」と接する上では、「適度な距離感」と、「感情的に振り回されないこと」が重要になります。
もし、あなたが「回避型男性」を好きになってしまった場合は、決して「都合のいい女」にだけはならないように気をつけてください。
また、「回避型男性」であれば、高い確率であなたに駆け引きをしかけてくるでしょう。
そんな時には「対等な関係」であることを強く意識するようにしてください。
「駆け引きに応じないこと」も、一つの優しさなのです。
「急にそっけなくなる」回避型の男性との恋は、一筋縄ではいかないものです。
なんにせよ、「固執しない」ことが重要です。
自分自身が強い意志と自制心をもつようにして、振り回されないように頑張ってくださいね。