この記事の内容
急スピードの恋、追いつかない心
彼女と出会ったのは、たった一月ほど前のことだった。
気になる彼女とは、話しやすく気が合い、毎週同じ時間に職場や学校で顔を合わせるのがとても楽しみになっている。
無事、LINEを交換し、今ではほぼ毎日と頻繁にやり取りをしている。
何回か一緒に遊びに行ったこともある。
そろそろ告白をしてみてもいいかもしれない。
しかし、やっぱり勇気が出てこない。
彼女は自分の事をどう思ってくれているのだろうか?
自分は気になっているというか、好き。
でも、告白して失敗したら学校や職場で気まずくなるのが怖くてできない。
一カ月という期間で、こんな風に誰かと急速に仲良くなったのは初めて。
そんな、あなたのためにこの記事を執筆してみました。
あなたと彼女はどれくらい親しい?
一般的に女性は男性よりも恋に慎重で、異性に恋愛感情を抱くようになるのも時間がかかる傾向があります。
たった一月で急接近したというのであれば、それは大きな収穫に思うかもしれません。
しかし、あなたが彼女との関係性を過大評価しているだけの可能性も大いにあります。
もしそうだとしたら、たまったもんじゃありません。
男性と女性の恋の違いについては、東條先生の恋愛講座 第1講で書きましたので、もし興味があれば、そちらでも確認してみてください。
簡単に説明しておくと、男性は女性よりも「相手からの好意」を高く見積もる傾向があります。
向こうはそんなつもりがなくても、「脈アリだ!」と勝手に勘違いしてしまうわけですね。
そんな大惨事は防ぐためにも、まずあなたと彼女がどれくらい親しいのかについて、チェックしてみましょう。
一つ前もって言っておきますが、人とどう関わるかといったスタイルは人それぞれです。
こまめにLINEをすることが好きな人もいますし、2週間に1回くらいのLINEで満足と言う人もいます。
一概に「これをやっているからあなたと彼女はこれくらい親しい」などと結論づけることはできません。
このサイトでは何度も強調していうつもりですが、一番大切なのは、「観察」です。
相手の行動や感情を推測するためには、彼女がそもそもどういう傾向を持っているのか、それを基準に考えなければいけません。
そのことを念頭に入れたうえで、彼女とあなたの関係性について少し考えてみることにしましょう。
親密度チェックリスト
下に行けば行くほど、彼女との親密度は高くなります。
- A.趣味などの共通の話題で盛り上がる
- B.仕事や学校が終わったとき、彼女と一緒に帰ることが少なくない
- C.グループで話をするよりも一対一で話をすることの方が多い
- D.お互いの恋愛話について話したことがある
- E.頻繁にLINEをする
- F.二人で一緒に会う約束をして、実際に会ったことがある
- G.さりげなく向こうからのボディータッチがある
- H.彼女からデートの誘いが今までにあった
最後まで当てはまった人は、一般的には告白しても大丈夫だと思います。
ただし、結構相手の性格にもよります。
恋に対してとても積極的な価値観を持っている女性も多いからです。
特に、「追いかけるのが好き」という女性に対しては、むしろ慎重に行動した方がよいかもしれません。
男女問わず、恋に積極的すぎる人は、「恋をすることそれ自体」が目的になっています。
そして、簡単に手に入ってしまうような恋はドキドキしません。
簡単すぎるようなゲームのようなもので、すぐに飽きてしまいます。
相手が、恋に対して積極的すぎる女性かどうかについては、少なくとも気をつかっておいてください。
各段階の「壁」を見つめてみる
ところで、上の各項目には、それぞれ、壁のようなものがあります。
具体的には、
「A~B」<|壁|<「C~E」<|壁|<「F」<|壁|「G~H」
といった具合です。
この壁に差し当たっている場合、あなたと彼女との好意度、愛着関係はそれ以上発展しません。
同じことばかりしていても、「親睦を深める」ということはあっても、「関係が進展する」ということはないのです。
そして、残念なことにここで「次のステップへ」と焦ってしくじると、関係性そのものが後退しやすいです。
自分が相手のことを一方的に好きな「片思い」の場合、「チキンレース」になってしまいますね。
しかし、あなたはまだ彼女と出会って一月。
焦ることはありません。
それぞれの時期で、あなたがやるべきことを着実にやっていけばよいのです。
知り合い以上、友だち未満期間
「A~B」にあなたがいる場合、まずは友だちを目指しましょう。
実際、片思いしている場合など、自分はすでに「友達以上の関係」と思っていても、ここの壁の内側にいる男性もいます。
恋って怖いですね。
再三になってしまうので、今回は詳しくは触れません。
友だち以上、良い人ぐらい期間
「C~E」にあなたがいる場合、彼女との関係はまずまず良好でしょう。
一般的にこのままでは「良い人どまり」であることもまた事実です。
しかし、わずか一カ月でここまで距離感を縮めたというのは結構すごいことです。
ここで重要になってくるのは、「信頼関係」です。
よく勘違いされる男性が多いのですが、女性は一般的には男性に対して「異性としての魅力」よりも「誠実さ」を求める傾向があります。
なので、この時期に「男らしいとこをみせなきゃ」とか思って積極的なアプローチをしたりすると、「勘違い野郎」に成り下がってしまう確率が高いです。
そして、この段階での難関は、彼女を初デートに誘うというところです。
この壁を乗り越えるためのポイントは「時期を間違えない」ことと、「着実に距離を縮める」ことです。
友だち?それとも?期間
「F」に到達するということは、確実にお互いに「好意」を持っているということがわかります。
ただ、その好意の「理由」がカギを握ってくる場合があります。
もちろん、普通は好意の理由なんて考える必要もないものかもしれません。
恋は理屈でするものではなく、感情でするものだからです。
ただし、感情で突き進んだ恋が幸せな結末を迎えるとは限らないことも事実です。
特に多いのが、「付き合ってみたらなんか違う」という別れ方です。
そんなときは、「好きになった理由」がわかっていなかったときに起こります。
この時期は、「相手が自分を好きな理由」と、「それに適したアクションの継続」が重要になります。
特別になりたい人期間
「G~H」と、ここまで行ったら、あとは告白を残すのみです。
たった一月でここまでこれたのはお見事です。
と言いたいところですが、なんとも言えません。
たった一月でここまで発展するのはかなり早い方です。
そして、早いなりにも何か理由があるのかもしれません。
以下を参考に色々と考えてみるのもよいかもしれません。
各時期の基本戦略
友だち以上、良い人ぐらい期間に考えるべきこと
繰り返しになりますが、この時期は「信頼関係」が重要です。
この期間のうちにあなたが目指すことは、「よき理解者」です。
そのために重要なことは、「いかに相手に内面的な話をさせるか」ということです。
やみくもにデートに誘ったり、異性としての「駆け引き」めいたことを行うことはあまり好ましくありません。
確かに、そういったことを好むタイプの女性もいますが、恋愛をゲームのように楽しむ恋愛体質か、恋愛依存症傾向の女性である可能性もあります。
まず、一つ留意してほしいのは、一月でここまで彼女と親しくなれたということは、あなたと彼女は結構相性がいいということです。
焦らなければ、自然と次のステップにいける可能性が高いです。
無理せずにお互いについての理解を深めていくことを心掛けてください。
ポイントは、趣味の話ばかりではなく、お互いの過去や価値観について話し合っていくことです。
あなたの子どもの頃の思い出話や、将来に対する夢などを語ってみることもよいでしょう。そして、そういった話をした後は、相手の話も同じくらい聞いてあげてください。
それから、さりげないボディータッチも有効です。
ただし、本当にさりげないもので、「親近感を感じさせる」ということが目的です。
「性的な駆け引き」ではないのでその点は肝に命じておいてください。
徐々に話す時間や触れ合う機会を増やしていって、それから自然な流れで「君、○○が好きって言ってたよね。
ちょっと行ってみたいお店あるんだけど、もしよかったら今度一緒にどう?」と誘ってみてください。
友だち?それとも?期間に考えるべきこと
この段階では、「相手が自分をどのように大切に思ってくれているのか」というのがある意味でのキーワードになります。
相手は自分に「好意」を抱いてくれています。
そして、一月でここまで関係が進展するのは大したものです。
しかし、その好意の理由によっては向き合い方を変える必要があるのかもしれません。
①あなたととても相性がいいという場合
これは、特になにか不安に思うこともないでしょう。
この調子で頑張ってください。
ポイントは、お互いの「価値観を理解しあう」というプロセスを大切にすることです。
②あなたに一目惚れしている、という場合
これはもう言うことはないです。
そして、一目ぼれの場合、その恋はとても長く続くことが分かっています。
そのまま結婚する確率も高く、離婚率の高いアメリカですら、20パーセント以下の離婚率だということがわかっています。
③「感情の転移」という現象が起こっている場合
「感情の転移」とは、臨床心理学(精神分析学派)の領域になりますが、彼女があなたに誰かに対する感情を重ね合わせているという状態です。
そして、その感情には「恋心」がついてくることがあります。。
カウンセリングの現場では、クライエントとセラピストがお互いに「恋愛感情」のようなものを持つことがよくあります。
人は対人関係を構築する際に、自分が今まで構築してきた人間関係の「やり直し」をしている部分があります。
例えば、同性の先輩に兄弟に対する感情を転移していたり、教師に父親に対する感情を転移していたりなどです。
そして、異性に対して感情の転移が起こっている場合や、転移している感情が強力な場合は、「恋愛感情」も同時に生まれます。
これが引き金となって起こる恋は、案外少なくないです。
ただし、自覚のある人を見たことはないですが。
この場合は、自分の愛や好意を押し付けると、相手は、「やっぱり違ったみたい」と言って去っていくことも多いです。
「好きになって告白したけど、付き合ってみたらなんか違うと思って別れた」ことのある女性は、よくよく話を聞くと、元カレや初恋の人、家族などに対する「感情の転移」をきっかけに始まった恋であるパターンが多いです。
判断する決め手となる方法はないですが、相手の小さいころの話とか、家族の話とかしてみると手がかりはあるかもしれません。
ところで、「感情の転移から生まれた恋」だと分かれば、「付き合ってみたらなんか違う現象」を回避しやすくなります。
具体的には、「相手の弱みや嫌な部分を肯定する」という戦略は劇的に効果があります。
例えば、「君って、八方美人で人に気をつかいすぎてしまうようなところがあるよね。
顔には出さなくても、本当はつらい時もあるんじゃない?」といった具合です。
これをやると、転移感情が安定して愛着関係が強化されます。
ちなみに、ぶっちゃけ感情の転移関係なくてもこのやり方は普通にモテますので、使うとよいです。
④彼女が恋愛体質である場合
彼女が恋愛体質である場合は、一番厄介なやつです。
こういうタイプは「駆け引き」が大好物です。
一般的に女性は男性から駆け引きをされることを好まないですが、これは例外です。
過去の恋愛の話をして、この傾向が見られたら要注意です。
あまり安定した付き合いにはならないので、本気で惚れない方が身のためです。
ただ、それでも好きなら、次のような手段が有効です。
- 頻繁に連絡をしたら、ある時急に連絡を取らなくする。
- 夜中にいきなり通話をかける。
- LINEの返事をしばらく既読無視してから返すなどです。
ちなみにこれは、普通の女子には絶対にやらない方が良いので、相手は確実に「駆け引きしたがっている」という確信を持てるときにだけやってください。
まとめ
初めて急接近するような恋におちいったとき、あなたはとても不安な気持ちになると思います。
特に重要なのは、相手との距離感を客観的に考えてみることです。
急接近をすると、距離感を見誤ってしまうことも、それによって間違った行動をとってしまうことも往々にしてあります。
慎重にかつ大胆に恋の成就に向けて頑張ってください。
以上、ここまで読んでくださってありがとうございます。
あなたにとって幸せな恋であることを祈っております。