好きな人がどういう性格を持っていて、どんな価値観を持っているのか、あなたは一体どれだけ理解しているでしょうか?
あなたは、彼、あるいは彼女のことを「自分と似ている」と多くの場面で思うことかもしれません。
しかし、人間は、好意を抱いている人の性格や価値観を「自分に似ている」と思い込んでしまうバイアス、偏見のようなものを持つことが心理学の研究からはわかっています。
もう一度あなたに聞きます。
彼、あるいは彼女がどういう性格を持っていて、どんな価値観を持っているのか、あなたは、はたして本当に理解しているのでしょうか?
それを客観的な視野でとらえて、知るのは簡単なことだと私は思いません。
けれど、それが、簡単にわかってしまうような質問があるとしたら、どうですか、あなたは知りたいですか?
さんざん引っ張っておいてなんですが、簡単な方法はあるっちゃあるんですね、これが。
そしてこれは雑談のネタにもなります。試してみて損はないってものを教えちゃいます!
好きな動物について聞いてみる
相手の価値観や性格がよくわかる質問というものがあります。
それは、「相手の好きな動物を聞く」というものです。
そして、相手が答えたら、「その動物が好きな理由」についても聞いてみてください。
すると相手が答えた「その動物が好きな理由」には、相手が抱く「自身のイメージ」や「価値観」が反映されているはずです。
例えば、彼女は「ペンギンが好き」と答えたとします。
そして、「その理由は?」とあなたが聞いたとき、「かわいいから」と答えたとしますね。
そこからさらに質問を続けていきます。
「ペンギンのどんなところがかわいいの」とか、どんどん具体的に質問してください。
そうすることで、彼女が抱いている「ペンギンのイメージ」を明らかにしていきます。
彼女が抱いている「ペンギンに対するイメージ」は、実は「彼女が彼女自身に対して抱いているイメージ」なのです。
ペンギンに関するイメージを探ることで、「彼女の価値観」を間接的に理解することができるのです。
価値観を投影させる質問
これは、ある種の「投影」という心理現象です。
絵を描くときや物語を書くときなどに、自分の心理状態が現れてしまうという心理現象です。
一般的な「心理テスト」と呼ばれるものは、どんな心理状態が投影されているかを考えることで心理分析をしているのですね。
「好きな動物」について聞くのは心理テストと同じ役割をしているのです。
ところで、正直なところ、科学的な根拠があるような「心理テスト」などは限られています。
よくテレビやネットでみかける択一問題の「彼の心を見抜く心理テスト」は、科学的な根拠のない嘘っぱちです。
好きな動物について聞くのも、科学的な根拠はないものなのですが、少なくともどこの誰かが考えたかわからない「エセ心理学」よりは役に立つと思います。
繰り返しますが、人間は、好意を抱いている人の性格や価値観を「自分に似ている」と判断してしまうバイアス、偏見のようなものを持っているからです。
「好きな動物」に対して、どんな自分の姿が投影されているのかについて考察することは、「類似性のバイアス」を使って推測しているからです。
なんの思い入れもない選択肢を突然出されて「心理テスト」とされるよりかは、はるかに効果的だと思われます。
まとめ
以上、少々強引な論理でしたが、あなたのやることは「相手の好きな動物」と「その理由」を聞くという簡単なことだけです。
人は自分が「好意を持っているもの」に対し、「自分自身」を重ね合わせてしまうものです。
そこには、「投影」と「類似性のバイアス」という心理があるからです。
雑談のネタとしても結構盛り上がりますので、ぜひ試してみるとよいかもしれません。